和田島産汐わかめができるまで

令和4年4月某日
 わかめの養殖から塩蔵わかめの製造までされている漁師さんへお願いして
 塩蔵わかめの製造を取材させてもらいました。

 わかめのシーズン真っ只中でとっても忙しいにも関わらず、快く取材に応じてくださいました。
 取材をしてすぐにこの記事をお届けしたかったのですが
 他業務に追われ編集作業がなかなか進まず・・・1年越しの公開となってしまいました。
 (取材に応じてくださった藤﨑さんお待たせしました 汗)
 1年遅れにはなってしまいましたが、ぜひぜひご覧になってください。

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 わかめの養殖場となる海は、加工場の目の前!(もちろん和田島町内です)
 早朝収穫したての新鮮なわかめを加工場で茹でて
 よーく水切りしたわかめに塩をして少し馴染ませます
  






海で長く成長したわかめを水揚げする作業も
 熱い湯にくぐらせて茹でる作業も
 湯から長いわかめを水切り用のカゴへ上げる作業も
 どれもこれも重たく体力と筋力が必要!
 生のわかめは水分をたっぷり含んでいるのでとっても重たいし
 湯であげたわかめも同様に重たいです






 さらにボイルしたわかめをしっかり水切りし
 しっかり塩をする作業は、塩分で作業場も釜も漁師さんも塩まみれ
 塩をする釜は塩分で錆びてしまわないようしっかり専用の塗装がされ
 わかめに塩を馴染ませる用の大きな容器も塩で腐食しにくいもので
 加工場のあちこちは工夫がたくさんでした





 塩蔵わかめになったものを
 さらに
 「葉(いわゆる”わかめ”と呼ばれる部分」と
 「くき(いわゆる”くきわかめ”と呼ばれる部分」に
 切り分けて分別していきます



 塩蔵わかめを分別する作業場はひとつひとつ手作業で
 手先の細かい作業のため今も昔も女性の仕事です
 まだまだ寒さの残る乾燥した季節に
 塩まみれのわかめをていねいに分別していくんですが
 その作業の速いこと!
 カメラのシャッターがぶれてしまうほどの速さで作業がすすみます
 速くても作業は正確で、くき、葉、色落ちしている葉(商品にはならない)、と
 細かく分別作業が進みます



 分別用の専用作業台は手作りで、
 両手にわかめを持てるよう
まな板に切り刃が直角に立っていて
 分別作業が効率よく進むよう工夫されています
 過去には、ハサミとわかめを片手ずつに持って作業している頃もあったそうですが
 その場合ハサミを持ったり離したりを繰り返して
 両手が使えず作業速度が遅かったりと色々不便だったそうです

 現在のまな板替わりの作業台は、膝の上にも乗せられて両手も使えるため
 作業の効率化が格段に上がったそうですよ
 「ほら、全っっっっ然違うでよ!すっごい便利なんよ」と
 作業をしながら取材に対応してもらいましたが
 話しをしながらでも作業の手は全く緩まず
 流れるようにわかめが分別されていくのはびっくりでした

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このように丁寧に和田島町内で作られた塩蔵わかめを
「和田島産 汐わかめ」として当店では販売させてもらっています

和田島産わかめは知名度こそ低いですが
一度食べてくださった方は、「おいしかったんよ。また買いに来た!」とおっしゃってくださいます。
わざわざ当店を探して訪ねてくれる方もいるほど。
県外のお客様にも大変好評で、リピーターの方ばかりと言っても過言ではないです。

環境の変化とともにわかめの養殖や品質も少しずつ変化してきてはいますが
季節の味を楽しみにしてくださっている方へお届けできるよう
精進してまいります。
 
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